2007年11月28日

【漫画】閉じられた胎胞

閉じられた胎胞
東堂洸子
閉じられた胎胞


親友の恭子が妊娠した。高校生なのに一人で産むなんて・・・・・・。戸惑いを隠せない千加は、結局恭子を追い詰めて、ついには、死なせてしまった。だが、死んだハズの恭子が・・・・・・。(裏表紙より)


表題作他『魂鎮めの祭り』『十六夜』『赤い瞳』『莅莅の泣く夜』の4編を収録。

飼い猫を始末しようとしたために復讐される『赤い瞳』や、嵐の夜に迷い込んだ旅館で出会ったどこかずれた女性との顛末を描いた『莅莅の泣く夜』は、少女向け漫画なのに赤裸々なベッドシーンも出てきて少しアダルトな雰囲気。

表題作『閉じられた胎胞』で、霊となって現れ、「許さない あたしの赤ちゃん 返して」と迫ってくる恭子の版画タッチの顔がすさまじい。

2007年11月01日

【漫画】ハロウィーン伝説

ハロウィーン伝説
渡千枝
ハロウィーン伝説


10月31日―――ハロウィーンの夜になると惨劇がおこる!!暗黒の魔女、アンナの恐ろしい復讐なのか、呪われた家の長女が突然錯乱し、親兄弟を皆殺しにして血の海をつくる・・・・・・。(裏表紙より)


1日遅れだけどハロウィンということでハロウィンネタの漫画。

不動王仁彦という強い霊感をもつ少年が活躍するシリーズのひとつ。江戸時代にキリシタンを弾圧して、日本を乗っ取ろうとしたアンナという悪魔と不動青年が対決する。

読みきりの長編で、一家惨殺の惨劇→呪いの正体の解明→最終決戦というひとつの定番の流れのにもかかわらず、謎解きの要素もあり、見せ場も盛りだくさんのためダレない。

この漫画も一応霊能バトル漫画のようだが、ラスト以外はアクションシーンが無いのがよかった。個人的に無駄に剣を振り回したり、術を使って戦う系の霊能バトル漫画は苦手なので。

2007年10月12日

【漫画】魔物語

魔物語
松本洋子
魔物語


少年の願いが悪夢をひきおこす。出口のないトンネルが口を開ける。いつわりの記憶が不安を呼ぶ。死神の笑い声が闇にひびく。(裏表紙より)


表題作『魔物語』(『にんじん大好き』『最終バス』『ファミリー』『乗り合わせた死神』の4編)と『そして闇はよみがえる』を収録。

最初に収録されている『にんじん大好き』がいきなり怖い上にグロい。

『にんじん大好き』は、にんじんを苦手な少年が、神様に「にんじんが好きになるようにしてください」と頼み、食べ物全てがにんじんに見えるようにしてもらう話。それまでの童話のようなのほほんとした雰囲気とラスト1コマのギャップは他に類を見ないほど衝撃的。

『最終バス』『ファミリー』『乗り合わせた死神』もそれぞれ気色は違う良作短編。

『そして闇はよみがえる』は神隠しの伝説がある山にUFOを調べに合宿にやってきた超常現象研究会のメンバー達が、得体の知れないモノの封印を解いてしまい、恐怖に見舞われる話。主人公の少女・みのりの隠された過去の記憶や、みのりのいとこの不思議な少年の謎も平行して明かされ、繋がっていく。

2007年08月27日

【漫画】アナーキー

アナーキー
御茶漬海苔
アナーキー


ある日、海で秋弘がひろった不思議な金魚は、人間を栄養にして成長する未知の生物"アナーキー"だった!!(裏表紙より)


表題作他『深夜のセールスレディ』『姫・掃除しない女』の2編を収録。

『アナーキー』自体も7つの短編に分かれている。

ホラーというかSFパニックで、得体の知れない気持ちの悪い金魚がどんどん繁殖・巨大化して人間を襲う。そしてラストで未来を知る者から主人公達に絶望的な宣告がなされる。

『深夜のセールスレディ』も同様に2つの短編に分かれていて、謎のセールスレディが不思議なアイテムを試用品として置いていき、使うとことごとく不幸になるという話。

『姫・掃除しない女』もホラーっぽくは無くて、ブラックユーモアの一種。

2007年06月18日

【漫画】マサシ!!うしろだ!!

マサシ!!うしろだ!!
押切蓮介
マサシ!!うしろだ!!


押切蓮介とは(Wikipedia)


表題作他中編短編合わせて5編を収録。

表題作の『マサシ!!うしろだ!!』より2編目に収録されている『カースダイアリー』がメインっぽい扱いになっている。

『カースダイアリー』は化物の罠にハマり、地位も名誉も彼女さえも失ってしまった少年の不幸な日々を描いた話。

児嶋都や山咲トオルがホラーの中にギャグを配置しているのに対して、押切蓮介はギャグの中にホラーを散りばめてある感じ。

巻末には『呪怨』などで有名な清水崇監督の解説付き。

2007年06月17日

【漫画】黒髪のメデューサ

黒髪のメデューサ
関よしみ
黒髪のメデューサ


愛は救いではなく、つねに出口のない恐怖や憎しみにふちどられているのか―――!?いま、あなたの愛する人か、友だちが、あなたを滅ぼそうと、ねらっているかもしれない・・・・・・。もう、あなたは、だれも信じられない!?(裏表紙より)


表題作他『Dear Friend』『虐殺の木漏れ陽』『仮面の教室』の3編を収録。

表題作『黒髪のメデューサ』は、主人公に好きな男性を奪われた女子高校生が死んでも怨霊になって復讐する話。電車に轢かれるシーンはグロいです。

2編目の『Dear Friend』も同じようなストーリーだが、こちらも主人公の飼っていたペットが給食で出てきて、主人公が食べてからペットの生首登場で真実を知るとか、主人公の母親も父親も殺されるとか最悪な展開。

3編目『虐殺の木漏れ陽』は主人公の住む村の住人が神木の祟りによってゾンビ化するというもの。主人公が父親・妹・好きな男の子などと殺し合いを演じる・・・。

4編目の『仮面の教室』は、担任教師の殺人現場を目撃してしまった主人公が逆に殺人犯に仕立て上げられてしまう話。これも主人公が誰からも見捨てられてどん底に・・・という鬱展開。ハッピーエンドなのでまだ救いはあるが・・・。

密度が濃くて読み応えがあるが、やっぱり関よしみ先生の作品を読んだ後は気分が沈む・・・。

2007年06月15日

【漫画】白い影法師

白い影法師
美内すずえ
白い影法師


「わたしをまちうけていた、あの窓ぎわの空席・・・・・・。そう、それは、運命だったのでしょうか?」 転入生、長谷部涼子をおそった不可思議なできごと、あなたの身にもおこるかもしれない現代の怪奇とは―――?


美内すずえとは(Wikipedia)

『ガラスの仮面』のイメージが強い美内すずえ先生だが、ファンの方以外にはホラーを題材にした作品があることはあまり知られてはいないのでは?

主人公・長谷部涼子が転校した学校のクラスには、誰も座りたがらない席があった。実はその席にまつわる恐ろしい過去と噂があったのだが、転校してきたばかりで事情を知らない涼子は席に座ってしまう。それ以来、涼子と涼子の周囲を次々と怪異が襲う・・・というお話。

ホラー漫画の王道的な展開だが、盛り上げ方はさすがで、ホラー漫画家を目指す人の教科書にしてもいいんじゃない?くらいの出来。

ラスト近くに伝説の恐怖シーンが・・・。

2007年06月07日

【漫画】失われた旋律

失われた旋律
流水凛子
失われた旋律


あれは、夏休みが始まったばかりの昼下がり―――。一人の少年が行方不明になった。そして十年―――。闇の中から何かを訴えるかのようなロングロングアゴーの旋律が聞こえてきた・・・・・・。(表紙そでより)


表題作他2編を収録。

行方不明だった少年が、実は焼却炉の地下でネズミを食べ、汚染された排水を飲んで10年間も生存しており、化け物になって人を襲う話。・・・と書くと単純な怪奇漫画だが、そのようなものとは一線を画す。

少年の父親が、化け物と化した少年こそが少年を殺した化け物(わかりにい?)だと思い込んでいて、真実を知って葛藤する様子は心打たれるし、ラストシーンはあの名作漫画『寄生獣』のそれと重なる。

少年も、単なる理性の無い怪物ではなく、生きるためにとか、どうしてよいかわからずに人を襲っており、「恐い」というよりも「哀れ」。

隠れた名作なのでは、と密かに思っている作品のひとつです。

2007年05月30日

【漫画】押し入れ

押し入れ
山岸凉子
押し入れ


死の淵をさまよう男が体験した世界を描く『夜の馬』。母親の偏愛が悲劇の結末をもたらす『メディア』。実話をもとにした恐怖『押し入れ』。そして愛と怨念に取り憑かれた男の話『雨女』。―――衝撃の4編が、あなたを捕らえる。


山岸凉子とは(Wikipedia)

私が、最も怖い漫画を描く作家さんだと思っている山岸涼子先生の作品。

じわりじわりと、恐ろしい真実に近づいていったり、歯車が狂っていく・・・。

『夜の馬』『雨女』は物語を見る視点がちょっと変わっている(ネタバレになるので詳しくは書かない)。

『メディア』はサイコホラーで、こういう話の時には特に山岸先生独特の細い線で描かれた絵が異常性を際立たせるのに効果を発揮していると思う。

表題作『押し入れ』は某有名漫画家の実話。読んだ後は押し入れのすき間が気になるはず・・・。

2007年05月13日

【漫画】彼岸島

彼岸島 
松本光司
彼岸島


人をさらい、生き血を吸う村人が住む島。そこから生きて還ってきた者は誰もいない───


彼岸島とは(Wkipediaより)。

ホラー漫画というよりはアクション漫画やサバイバル漫画。

見様によってはギャグ漫画・・・?

↓2ちゃんの彼岸島まとめサイト。おもしろいです。

彼岸島丸太保管庫