2008年01月29日

【漫画】吸血少女カーミラ

吸血少女カーミラ
さがみゆき


吸血少女カーミラ.jpg


祖父が建てた屋敷に家族旅行にやって来た千鶴子と千鶴子の兄は、交通事故を起こして気を失っていた美しい外人の女・カーミラを助ける。カーミラは昔、兄を襲った女にそっくりだった。

その夜、誰かに名前を呼ばれる声を聞いたカーミラは、声に誘われて入った礼拝堂で自分と瓜二つの女性が棺の中にいるのを発見し、襲われてしまう。

何事も無かったかのよう千鶴子達の前に現れたカーミラだが様子がおかしく、それ以来、村のことに詳しい使用人のおばばや、村の医者が次々と変死を遂げる・・・。

* * * * *

ひばり書房の怪奇コミックが大好きな千鶴子だが、夜中に一人でトイレに行けなくなってしまい「よまなきゃよかったわ」とブツブツ愚痴り、結局兄に冷やし中華とアイスクリームをおごる約束をしてトイレに付いてきてもらう。

「そんなごう欲な兄のためにわたしの財布はいつもピイピイなのです」とボヤく千鶴子が体験した一夏の出来事を元にして作られたのが実はこの作品だったという驚愕の(?)真実がラストに明かされる。
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2007年12月28日

【漫画】魔女を切り裂け 血まみれ館の首

魔女を切り裂け 血まみれ館の首
さがみゆき
魔女を切り裂け 血まみれ館の首


幼い頃に親に捨てられた少女・久美は、南条家で娘の冴子と共に育てられた。

ある日、冴子が母親・千秋の絵を描いていて、窓の外に入院中の千秋の姿を目撃する。急いで病院に駆けつけた冴子と久美だったが、千秋は既に死んでいた。

しばらくして、南条の家に後妻がやってきたが、冴子は不吉な言葉を口走り、久美は後妻の背後に死んだはずの千秋の顔を見る。

母の死という事実と後妻を拒否する冴子は黒魔術に傾倒していく・・・。

* * * * *

裏表紙の生首片手に妖しく微笑む女の絵がグロい。グロいだけではなく、血しぶきや紫色の背景と相まってなんとも禍々しい。

本編も、どんでん返しに次ぐどんでん返しの挙句、衝撃的なラストを迎え、そこでやっとタイトルの意味がわかる。

死んだ人間にツバを吐き捨てるほど性悪で、どんな状況になろうが徹底的に愛する者に執着する冴子の悪女っぷりは気持ちいいほど(?)だ。
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2007年12月08日

【漫画】みんな死んじまえ!!

みんな死んじまえ!!
川島のりかず
みんな死んじまえ!!


母親にもクラスメイトにも敬遠される少女・菊子の恨みが呪いの神に通じ、憎い者達は体中から針を突き出して死んでいく。

菊子の描く絵が残酷で、黒い太陽が描かれているのだが、菊子の感情が昂るシーンでその絵が重なりあう。また、菊子の母親は、自らの子供よりも、付き合っている男性を一番に考える。こういった演出方法や屈折した母子のあり方に関しては、川島先生は10年先を行っていたと言っても過言では無いかも?

表紙をめくってすぐの、蜘蛛と純粋に楽しそうにたわむれる菊子の姿が、本編を全て読んでから見ると切ない。
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2007年11月14日

【漫画】呪われた花嫁

【漫画】
呪われた花嫁
なかのゆみ
呪われた花嫁


主人公の夕湖は、道で転んで困っている時に助けてもらった尾形にひと目ぼれしてしまう。

なんとか尾形と仲良くなり、家に招待された夕湖は、そこで白い服を着た女の幽霊を目撃する。

夕湖と尾形は結婚したが、前々から不吉な噂があった尾形家で案の定怪現象が続発し、夕湖は庭の隅の小屋にあった壷の中に吸い込まれてしまう・・・。

* * * * *

まるで背景のように幽霊や霊の体の一部が描かれていて、そのさりげなさが怖いというより笑える。いきなり壷の中に吸い込まれたり、顔を火鉢の中に突っ込んだりする場面の急転換もそう。

ただ、腕を引きちぎられたり、顔を火傷して「くるしいいたいぃ」とうめくシーンは、どこか淡々とした作風の中で浮いていて怖い。
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2007年09月02日

【漫画】怪談 青とかげ

怪談 青とかげ
杉戸光史
怪談青とかげ


トカゲを石で殴り殺してしまった主人公・朝子が魔来(まき)と名乗る不気味な女性から復讐される話。

魔来は実は後半で登場する精神病院の院長の娘で、院長のペットの青トカゲの毒に侵され人の血を求める怪物と化したという。

院長はそんな危険なトカゲを大量に野放しにしている挙句、魔来の行動も把握していたらしく「地下室にとじこめておいたのじゃが チョイチョイ外に出ていたようじゃな」と言い出す始末。

青トカゲに咬まれ危険な状態の看護婦を放置したまま「わしが青トカゲなどかわなければこんなことには・・・」とむせび泣く院長、そして大団円。・・・元凶の院長をどうにかしろと。

余談だが、この作品、冒頭からしばらくはトカゲ図鑑で、そこから「ト・・・トカゲ!!」と唐突に本編に突入する。

こういった演出は私は嫌いでは無くて、当時のホラー漫画作家さんの試行錯誤が分かりやすく親近感さえ抱かせてくれるひばりはやっぱりいいなぁと実感する。
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2007年08月24日

【漫画】幽霊学校の赤ちゃん

幽霊学校の赤ちゃん
森由岐子
幽霊学校の赤ちゃん


次期生徒会長の座を巡り、選挙期間中に良からぬ噂を立てられた竹下真衣子は、そのことを苦にして飛び降り自殺をしてしまう。

それからしばらくして、真衣子の墓の前に赤ん坊が捨てられているのが見つかり、以来、真衣子を自殺に追い込んだ生徒や教師が次々と不可解な死を遂げていく・・・。

* * * * *

捨てられていた赤ん坊の可愛くないことと言ったら・・・。出っ歯・目つき・髪型・・・見ているだけでイライラしてくること間違いなし。
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2007年07月15日

【漫画】人喰い屋敷

人喰い屋敷
さがみゆき
人喰い屋敷


愛していた姫が死に、腐っていく姿に恐ろしさと無常さを感じた津上家の殿は「津上家の人間は死体を人目に晒してはならない」という掟を作る。一度も葬式が出ない津上の屋敷は、いつしか「人喰い屋敷」と呼ばれるようになった。

時は過ぎ現代・・・津上の子孫である、さとみとしのぶ姉妹の両親が屋敷内で突然姿を消す。

恐怖におののく姉妹の元に、墓場から生還した母親が現れ、津上家の恐るべき秘密を語り始める・・・。

* * * * *

何気ないことだが、洞窟に閉じ込められた母親の顔が時が経つにつれて次第に変貌していく様子がちゃんと描き分けられていている。母親は最終的には身も心も幽鬼のように・・・。

過剰に次なる恐怖をにおわすことはせず、けれど終わらない因習の連鎖を予感させるラストが秀逸。
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2007年07月10日

【漫画】あの子 おばけだよっ

あの子 おばけだよっ
浜慎二
あの子 おばけだよっ


タクちゃんは自分で作ったこわい話しを由美子達にして怖がらせるのが大好きです。ところがある日大変なものを見てしまったのです。(巻頭のあらすじより)


ひばり書房でも、普通の少年コミックサイズでは無くて、少し大きめのサイズでハードカバーのファミリィブックス。

表紙など外から確認できる位置に明記は無いが、表題作の『あの子 おばけだよっ』の他に『人魚の首』『真夜中にママの顔が・・・』の2編を収録。

『人魚の首』は、暴君の殿様から人魚を捕ってくるように命令された漁師の話。人魚を捕獲することに成功したが、バカ殿が味をしめて・・・。ちなみに同じホラー漫画家の大橋薫先生の作品に同名の作品がある。

『真夜中にママの顔が・・・』はヴァイオリン教室からの帰宅途中に、何の脈絡も無く、普段の日常から少しだけズレた世界に迷い込んでしまった少女の話。

どの作品も少年少女向けとは思えないほど後味が悪くトラウマになりそう。

特に『人魚の首』は得体の知れない人魚の正体と、殿様の狂気という恐怖の二重コーティングが禍々しい。

表紙裏にはお化け屋敷の迷路(?)付き。
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2007年07月09日

【漫画】血塗られた処刑の島

血塗られた処刑の島
川島のりかず
血塗られた処刑の島


ある日突然、額にピンク色で星型のアザが出た花林は、家族に理由もわからぬまま座敷牢に閉じ込められる。

牢屋から出して欲しいと嘆く花林の前に、牛のマスクをした謎の人物が現れ花林を連れ去る。

しかし、花林は隙を見て逃げ出し、同じアザを持つ少年サトルとアザの真相を探ることを決める・・・。

* * * * *

ホラーというかSF漫画。

政府の陰謀・地下組織・謎の奇病・裏切りなど、見せ場盛りだくさんの傑作。

子供の頭蓋骨が累々と放置されたり(腐りかけのもあったりする)、身体がドロドロと溶けていったり、首無し死体がぶら下げてある描写などはおそらくこの本の対象年齢の子供にはトラウマものかと。

因果なラストも単なる児童漫画の枠に収めるにはもったいないくらいの出来。
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2007年06月30日

【漫画】恐怖の猿少女

恐怖の猿少女
古賀新一
恐怖の猿少女


ヒロイン・美沙子の父親は脳学者である。

父親は脳医学の実験として、孤児院で引き取ってきた少女・まゆみに猿の脳を移植するが、まゆみは自らに猿の脳が移植されたことを知ってしまう。

まゆみは手術をして人間の脳を再び取り戻そうと、美沙子達一家に付きまとう・・・。

* * * * *

父親がマッドサイエンティストで、動物実験を繰り返し、都合の悪い現場を目撃されると電気ショックで記憶を失わせたりするひどい奴。

猿の脳を移植したはずなのにまゆみの記憶や思考力は失われておらず、むしろ体毛が濃くなったり、顔が猿になったりと、変化が出たのは身体の方なのが謎。そんな不憫なまゆみの、ラスト近くの実の母親とのシーンは感動的。

ちなみに、外装のどこにも明記されていないが同じ本に『恐怖の猿少女』の他に『恐怖の子守唄』という短編も収録。こちらは、預かった子供を死なせてしまい焦る少女の話です。
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2007年06月29日

【漫画】呪いの首に白蛇が!

呪いの首に白蛇が!
三智伸太郎
呪いの首に白蛇が


三鬼菊は幼い頃から病弱で丈夫な身体に憧れを抱いていた。

しかし、もう長くは生きられないと悟った菊は輪廻転生を信じ、再び復活することを予言して、自らの首を自分で切り落とすという凄絶な最期を遂げる。

菊の死後、日記を整理していた父親の三鬼周吾は、健康で丈夫な両手両足胴体を選んで転生する、という不可解な記述を日記の中に見つける。

それから40年後・・・菊は、少女を集め生気を吸い取り、身体のパーツを奪い復活の準備をすすめていた。

一方、菊と同じ右腕に痣のある少女・真美は、右腕が勝手に動き出すという怪異に悩まされていた。その原因が菊の呪いと知った真美は、三鬼周吾と法念和尚と共に菊と対決することを決意する。

* * * * *

ひばりらしからぬ壮大で読み応えのあるストーリー。かっこよく書くと、復活を阻止するために仲間の死を乗り越え戦う少女の話です。まぁ仲間っていうのは老人と坊さんだけど・・・。

ホラーっていうかバトル漫画のノリ。
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2007年06月24日

【漫画】血だらけの少女

血だらけの少女
川島のりかず
血だらけの少女


主人公・カナは肝試しの最中に、頭から血を流しながら立ち尽くす自らと、炎の中で苦しむ大勢の人々の幻覚を見る。

その出来事からしばらくして学校の遠足に出掛けたカナだが、カナ達を乗せたバスが崖から転落、カナだけが記憶を失いながらも生き残り、ある村に住む老夫婦に助けられる。

子供のいない老夫婦はカナを自らの子供として育てていくことを決め、そのために殺人にまで手を染める・・・。

* * * * *

いわゆるドッペルゲンガーをテーマにした作品。

川島先生の描く「せっぱ詰まった人間の様子」がリアルで、特にカナが「死にたくない」と脅えるシーンは正に真に迫っている。

また、可愛らしいカナの首が吹っ飛び手足がバラバラになるシーンも迫力満点(リアルなグロ描写では無い)。
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2007年05月06日

【漫画】怪談血吸い天女

怪談血吸い天女
杉戸光史
怪談血吸い天女


家族旅行で天女伝説のある松原にやって来た主人公・範子達の一家。

到着早々伝説の双子の赤松の前に立つ幽霊のような女性を目撃し、更には腐乱死体まで発見してしまう。

旅館に戻った範子は今度は風呂の中や天女の間で怪女に襲われる。

翌日、怪女の姿を見かけた範子が尾行をしていると、いつの間にか江戸時代にタイムスリップしてしまっていた・・・。

* * * * *

あらすじからもわかるように、かなりのカオス作品。

最後までなぜ天女が範子を付け狙うのか明かされず、理由も無く狙われる範子が不憫。

天女も松ヤニを飛ばして攻撃するがなかなか範子を仕留められないあげく、範子に「き・・・きちが!?(基地外)」呼ばわりされる始末。

結局、わずか1泊2日の家族旅行の大半を怪現象に見舞われた不幸な範子の一家のお話でした。
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2007年05月02日

【漫画】ミイラ少女の怨み

ミイラ少女の怨み
川島のりかず
ミイラ少女の怨み


主人公の少女・トコは、ある朝の登校途中、少女が交通事故で即死する瞬間を目撃する。

しかし、その日にトコのクラスに転校生としてやって来たのは、お七と名乗る朝に事故死した少女だった。

ところが翌日クラスメイトにお七のことを訊ねると、クラスメイトも先生もお七についての記憶を無くしていた。

納得できないでいるトコは、下校途中に偶然にもお七の姿を目撃し、尾行を開始する・・・。

* * * * *

なんといってもお七の格好の異様さが際立つ。

着物に裸足でランドセルを背負い学校にやってきて「お七です。よろしく」と不敵に自己紹介をする少女・・・。

お七
↑お七ちゃん
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2007年04月27日

【漫画】私を呪う恐怖の死美人

私を呪う恐怖の死美人
さくらまいこ
私を呪う恐怖の死美人


ある日ピクニックに出掛けたアイドルの亜矢とマネジャーのみどり。

二人は幼馴染だが、華やかな亜矢の生活に憧れたみどりは、穴に落ちた亜矢を見捨ててしまう。

亜矢は寂しい穴の底でみどりを呪いつつ苦しみながら死んでいく。

そして整形手術で亜矢に成り代わったみどりの前に、整形前のみどりの顔をした謎の女が現れる・・・。

* * * * *

整形したくらいで亜矢の恋人やマネージャーの誰もニセモノだと気が付かなかったり、偶然亜矢とみどりの声が似ていたりと御都合主義な部分も多いけど気にしない。といっても、行き当たりばったりのひばり書房の中ではストーリーが練られている方だが。

美しかった亜矢が穴の底で白髪になり、がりがりに痩せこけて幽鬼のようになってしまう姿にはぞっとする。
posted by 管理人 at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ひばり書房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする