網野成保

短編9編を収録。
集英社のジャンプコミックスから本を出されているのに、Amazonで検索をかけても2件しかヒットしないという謎の作家さん・網野成保氏によるおそらく初単行本(1989年初版)。
作風としては大友克洋から影響を受けたような絵で、泉鏡花『高野聖』や夏目漱石『夢十夜』といった古典の幻想作品にモチーフを求めたかと思うと、科学物質やストレスなど現代っぽいテーマでも作品を描いたりする。オチを意識的(?)に曖昧にしている節も見られる。
個人的なお気に入りは、子供達が作った町の模型と現実の町が連動してしまう『わたしたちの町』(ちなみにゾンビ屋れい子でも似たような短編が収録されていた)や、人を溶かす謎の雲がビルを覆う『塊』。
全体的に適度にグロいし、なぜか尾を引く作品が多い。
もう少し作品を読んでみたいけど、2冊しか出版されてないんじゃなぁ・・・。


その後20歳頃に読んだ伊藤潤二までこの作品以上のインパクトが
ある作品には出会っていません。
その後古書店でも見つけることが出来ずに誰も本作品のことを知らない為もったいないとおもっていました。
まだてにはいるならもう一度読みたいです。
ホラー好きさん、はじめまして。
私はこの本は新古書店で発見しましたよ。
マイナー作品の割には検索からいらっしゃる方も多いので、皆さん強烈な印象を持たれているのでしょうね。