わたしの人形は良い人形
山岸凉子
偶然、それとも必然!?持ち主に次々と災厄をもたらす呪われた日本人形の謎に迫る表題作ほか、古い体育館に棲みついた怨霊のタタリを描く「千引きの石」 無人の屋敷を夜毎さまよう幽霊の正体をめぐる「汐の声」 財産めあてに富豪の娘と結婚した男の悲劇「ネジの叫び」など、ページを開くたびに圧倒的な恐怖があなたを襲う(表紙そでより)
表題作他『千引きの石』『汐の声』『ネジの叫び』の3編を収録。
『汐の声』『わたしの人形は良い人形』は、子供の頃に読んでトラウマになった漫画として頻繁に名前の挙がる作品(ちなみに他には『
白い影法師』や『
にんじん大好き』や関よしみ先生の作品の名前がよく挙がる)。
『わたしの人形は良い人形』は以下のような話。
* * * * *
昭和21年に野本初子という6歳の少女が不慮の事故死を遂げた。
初子の友人の竹内千恵子の母親は初子を気の毒に思い、千恵子に譲ろうと考えていた日本人形を初子の棺に一緒に入れるよう野本家に譲る。
ところがしばらくして、千恵子も不審な死を遂げる。
同じ頃、初子の妹の姿子は、祖母のタンスから棺に入れられたはずの人形を見つける。実は初子の祖母が渋り、人形を棺に入れなかったのだ。祖母は姿子に人形のことをきつく口止めする。
昭和31年、祖母の四十九日を終えた姿子は、押し入れからあの人形を見つける。
その夜から、妙な物音が聞こえたり、家のあちこちに引っ掻いたような傷跡が見つかるのだが、修学旅行を控えていた姿子は気にせず出発する。
修学旅行から帰宅した姿子が見たのは、影も形も無いほどに焼け落ちた自宅だった・・・。
昭和60年、姿子の娘の陽子は、引越しの最中に火事で唯一焼け残ったという例の人形を見つける。
それ以来、陽子を次々と恐怖が襲う・・・。
* * * * *
世代と時を超えて執念深く襲い来る人形の顔が常に無表情なのがまた・・・。
私も日本人形を購入しようと検討したことがあるのですが、カタログを見ただけで「これを部屋に置くのは無理だ」と断念したことがあります。
『汐の声』は自らの霊能力に疑問を抱く少女が、幽霊屋敷で怪現象に襲われるものの、誰も信用してくれず・・・という話。
ラストに明かされる女の子の霊の正体にトラウマになる人が続出。