2007年11月28日

【漫画】閉じられた胎胞

閉じられた胎胞
東堂洸子
閉じられた胎胞


親友の恭子が妊娠した。高校生なのに一人で産むなんて・・・・・・。戸惑いを隠せない千加は、結局恭子を追い詰めて、ついには、死なせてしまった。だが、死んだハズの恭子が・・・・・・。(裏表紙より)


表題作他『魂鎮めの祭り』『十六夜』『赤い瞳』『莅莅の泣く夜』の4編を収録。

飼い猫を始末しようとしたために復讐される『赤い瞳』や、嵐の夜に迷い込んだ旅館で出会ったどこかずれた女性との顛末を描いた『莅莅の泣く夜』は、少女向け漫画なのに赤裸々なベッドシーンも出てきて少しアダルトな雰囲気。

表題作『閉じられた胎胞』で、霊となって現れ、「許さない あたしの赤ちゃん 返して」と迫ってくる恭子の版画タッチの顔がすさまじい。

2007年11月27日

【漫画】顔のない転校生

顔のない転校生
浜慎二
顔のない転校生


大のなかよしだったお友だちが、急に冷たく、意地悪になったことはありませんか!?このお話の主人公の加代子も、ある日、転校生がやって来たとたん、そんな目にあってしまうのです。美少女の転校生は、人を変えてしまうふしぎな力を持っているのでしょうか・・・・・・・・・!?もし、彼女に、もうひとつの本当の顔があったとしたら・・・・・・??(表紙そでより)

浜先生いわく「似ても似つかない作品になっている」らしいが、浜先生の当時中学生の娘さんの友だちが作ったストーリーを元にした作品とのこと。校内暴力・いじめ、児童虐待という社会問題を盛り込み、それらを少女達の霊能バトルに絡めている。少女達の霊能バトルはサッカーの試合で選手を操って勝敗を決めるもので、こうやって書くと少し物足りないように感じるが、念力や「ぶっ殺してやる!」という言葉が飛び交い、父親の形見の人形は加代子の身代わりで頭が粉々に砕け、負けた方が姿をくらましてしまうなかなかハードでシビア(?)な戦い。

吐瀉物を撒き散らして加代子に掃除させるドSな義父・巨体ゆえにドスドスと足音を響かせ現れる親友の由美・本当に空気の読めないシャレをとばす山岡先生など、サブキャラも個性派揃い。

「マンガを描き終えた後も少女達のその後を想像している」と巻末にコメントを載せている浜先生だが、義父による加代子に対する虐待が解決されないまま放置されている気が・・・。
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2007年11月26日

【アニメ】ゆめだまや奇談

ゆめだまや奇談


アニマックス公式ページ

製作会社公式ページ

第5回アニマックス大賞受賞作品。

キャラクター原案を高橋葉介先生が手がけている。

弟のせいで鬱屈した毎日をおくっていた少女・なほの前に、ゆめだまやのコタローを名乗る奇妙な人物が現れる。コタローは、現実と夢を入れ替えることをなほに提案する・・・。

さすが大賞作品だけあって、約25分という短い時間の中で少女の葛藤と心理描写を高密度にまとめた傑作。

ただ、BGMの歌は蛇足かも・・・。
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2007年11月25日

【漫画】おばけのおやつ

おばけのおやつ
押切蓮介
おばけのおやつ


コワい、そして美しい・・・・・・(帯より)


『Beautiful』『東京トワイライトゾーン』『やめろ!サルをいじめるな!』『一体何故!校長が私を襲う!!』など、過去の作品から描き下ろしまで10編を収録。

ハイテンションな心霊ギャグ漫画だが、油断していたら『ギガナイフ』と次の『遠隔』のギャップに不意打ちをくらった。
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2007年11月23日

【漫画】サイコ工場

サイコ工場
谷口トモオ
サイコ工場


世の中に名品、珍品、数あれど当工場の製品はちと違う まずは手に取りご覧あれ―――(裏表紙より)


『FEVER』『ピノキオ』『TAXI』『You Better Pray』『セイギノミカタ』『リサイクル』の6編を収録。

太くはっきりした作画が特徴的で、タイトルの通りサイコな人間がたくさん登場する。

一見すると主人公達のみが一番病んでいるようだが、例えば『ピノキオ』では赤子を本物の人間か単なる人形かそれぞれ主張する夫婦のどちらがおかしいのか明らかにされていないし、『TAXI』では平気で人を轢き殺すタクシー運転手に対して乗客はそのことよりもタクシーの料金を気にする。『You Better Pray』に登場する少女は、狂信的に宗教にのめりこんだ父親をチェーンソーでバラバラにして何か悟ったように平然としているし、『リサイクル』は人殺しが日常化していて町を歩いていると生首が転がってくる世界が舞台だ。
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2007年11月20日

【漫画】押入れのウーリー

押入れのウーリー
呪みちる
押入れのウーリー

表題作他『ジグ・ザグ・ボックス』『獣謳道 レディース限定』『背徳の掟』『呪いの鉄仮面』『暗黒深海』『夜空に消える』の6編を収録。巻末には「呪いキャラ大図鑑」と清水崇監督による解説付き。

一話目に収録されている表題作『押入れのウーリー』は呪先生の作品の中でも随一の傑作。現実では物事がなるようにしかなっていないのに、登場人物達の世界の捉え方や妄想だけで薄ら寒い作品を完成させている。これからも続いていくであろう淡々とした、はがゆさそうな日常を想像すると・・・。映画『ジョニーは戦場へ行った』を連想した。

逆に絶望的な最期を迎えそうなのが、女性に海洋深層水をプレゼントし続ける男の欲望を描いた『暗黒深海』。単なるカニバリズム系の作品にとどまらず、ゲテモノ食いなのでタチが悪い。
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2007年11月18日

【漫画】青空の悪魔円盤

青空の悪魔円盤
呪みちる
青空の悪魔円盤


魂の暗部で脈打つ狂気と妄想!暴走するディープな愛と憎悪が奏でるニューウェーブ・ジャパニーズ・ゴシックホラー!!(帯より)


表題作他『腎臓人間の怪』『変化の神秘』『時計屋敷の少女』『呪いのグレート・ハンティング』『集合時間は午前二時』『タイル』『侏儒―リューゲル―』の7編を収録。

この作品を評して日野日出志先生が「昨今の少女ホラー誌の、パターン化された作品群の中で、氏の作品は一線を画す」とおしゃっているように、少女ホラー漫画のセオリーを一応は踏襲しつつもそういったものに囚われている様子はない。

絵はうまくは無いが、かと言って下手でも無い程度なのに(諸星大二郎先生のタッチと似ている)、登場する少女にはなぜか妖しさが秘められているから不思議。

2編目に収録されている『変化の神秘』は神をも恐れぬ天才外道美少女が老婆をバイクで轢き殺し・・・という話だが、冒頭から引っ張ったホラーな要素を全部投げ出すようなオチが釈然としないながらもそれを許せる妙な作品。

表題作『青空の悪魔円盤』も、円盤と写真のアレを結びつけるか?と思うけど、オチまでの過程のパワフルさを楽しむ作品なのだろうから問題無い。
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2007年11月16日

【漫画】学校恐怖報告

学校恐怖報告
阿部ゆたか
学校恐怖報告.jpg


時に、人の想いは邪念を呼び起こす―――。心の闇が恐怖の世界への入口だとしたら、恐怖は何気ない日常の中にひそんでいるのかもしれない。(表紙そでより)


『呪われた木の下で・・・』『禁じられたおまじない』『真夜中に響く足音』など12編を収録。

各編のタイトルからもわかるように(?)、ストーリーは誰でも考えつくような話だし、何より絵があまりうまくない気がする。2編目の『すすり泣く無人のトイレ』などは絵の拙さが逆に気味の悪い雰囲気を出すのに一役買っているが・・・。

巻末の初出一覧を見ると、学習雑誌の名前が多い。ページ数も少ないし、あんまり気持ちの悪い描写を描きたくても描けなかったのかも。
posted by 管理人 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ぶんか社ホラーMシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月15日

【漫画】アクアの呪い

アクアの呪い
前村綾子
アクアの呪い


霊媒師の祖母を持つ高校生・黒沼みかげは自らも霊視能力を持っている。彼女は学園に起こる様々な怪事件を次々と解決していく!!転校生に劇の主役を奪われた演劇部員が呪術人形を使って復讐する表題作をはじめ、黒沼みかげの活躍を描く「霊感少女シリーズ」第1弾!!(裏表紙より)


表題作他『鬼門』『戦慄の叫び』『悪霊の首』『雪邪霊』『怪奇学園』の5編を収録。

主人公のみかげがやたらお金にがめつい。表題作『アクアの呪い』では同級生から見料1000円を取って呪いの相談を受け、血を吸う呪いの人形を1万で売りつけ、何の罪も無い恋敵を死の淵に追いやる(ちなみにガリガリに痩せ細った恋敵の姿がかなり不気味)。正義の味方を気取って除霊の仕事をしているクセに、自ら呪ってどうする・・・。

絵はそうでも無いが、ノリはひばりや立風の一番脂が乗っていた頃に近い。作者の前村さんは2冊しか本の出版が確認できないが、もっと出していれば森由岐子先生みたいに半ば伝説と化していたのかもしれない。
posted by 管理人 at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋田書店ホラー・コミックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

【漫画】呪われた花嫁

【漫画】
呪われた花嫁
なかのゆみ
呪われた花嫁


主人公の夕湖は、道で転んで困っている時に助けてもらった尾形にひと目ぼれしてしまう。

なんとか尾形と仲良くなり、家に招待された夕湖は、そこで白い服を着た女の幽霊を目撃する。

夕湖と尾形は結婚したが、前々から不吉な噂があった尾形家で案の定怪現象が続発し、夕湖は庭の隅の小屋にあった壷の中に吸い込まれてしまう・・・。

* * * * *

まるで背景のように幽霊や霊の体の一部が描かれていて、そのさりげなさが怖いというより笑える。いきなり壷の中に吸い込まれたり、顔を火鉢の中に突っ込んだりする場面の急転換もそう。

ただ、腕を引きちぎられたり、顔を火傷して「くるしいいたいぃ」とうめくシーンは、どこか淡々とした作風の中で浮いていて怖い。
posted by 管理人 at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ひばり書房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

【漫画】雷鳴の消えた夜

雷鳴の消えた夜
こさかべ陽子
雷鳴の消えた夜


夕華は、美術クラブのみんなと一緒に、彫刻家の叔父に会うため、人里離れた洋館をたずねた。小さい時よく遊びに来た夕華なのに、洋館に入ったとたん、不吉な胸さわぎを感じた。そして、夜、地下のアトリエをのぞくと驚くことに、彫刻の目から血が流れ出ていた!!(裏表紙より)


描きおろし。行方不明になっている、いとこの天才芸術家・藤谷誠の失踪の謎を追ううちに夕華を恐怖が襲う。

誠の妹で、裏の主人公と言うべき美也子は、「あの子が愛しているのは私だけなんだから」とうつろな目で呟くヤンデレおばさん。弟のことを想うあまり、愛情が暴走してついには・・・。
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2007年11月12日

【漫画】アンファン・テリブル 2巻

【漫画】
アンファン・テリブル 2巻
相田公平 佐藤久文
アンファン・テリブル 2巻


「ネットゲーム研」の部長が自分の学校を舞台にしたゲームを造り上げた」増加する参加者に部長は「現実とゲームをリンク」させ、扇動する。やがて参加者が暴動を始め、仮想世界での殺人が、現実の殺人へとエスカレートしていく・・・。(裏表紙より)


全2巻。1巻のレビューはコチラ。2巻には『やくそく』『人質の出口』『僕は冷酷な殺人鬼』『ハートに火をつけて』『白い天使』『ハッピーエンドのために』『遺書』『仮想現実』の8編を収録。

相田氏が原作、佐藤氏が作画を担当しているのだが、原作者の相田氏についてネットで検索をかけても情報が少ない。他に作品があったら是非読んでみたいのだが・・・。

男女の歪んだ愛情を描いた『ハッピーエンドのために』のバカップルや、「殺人をおかす」とネットで宣言したために話が大きくなってしまう『僕は冷酷な殺人鬼』のひきこもり少年など、あいかわらずイカれた人間ばかりが登場する。

2巻のお気に入りは最終話の『仮想現実』。作者がなぜこの作品をラストに持ってきたのかわかる気がする。
posted by 管理人 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 猟奇・サイコ・事件・事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日

【漫画】アンファン・テリブル 1巻

アンファン・テリブル 1巻
相田公平 佐藤久文
アンファン・テリブル 1巻


ある朝、1年D組の黒板に書かれた"殺人ゲーム"予告!!机に記された予告番号順に、生徒達が次々と殺されていく。「次は自分かも知れない・・・!」激しい恐怖が渦巻く中、ただ一人、近江は犯人と対決する決意を固めるが・・・!?(裏表紙より)


全2巻。1巻には『1年D組マーダーゲーム』『命賭ける!?』『そのスイッチを押す!』『1Kの死闘』『いちばん好きなあなたへ』『薔薇と臓物〜ばらとぞうもつ〜』『サバイバル・ゲーム』の7編を収録。『ハッピー・ピープル』辺りから影響を受けているような感じの作風。

自らの命を賭けてゲームをする子供達・爆弾を前に心理実験をさせる教授・眼球を集める女性変質者・兄を身近に居させるためには自らの肉体を傷つけるのもいとわぬ妹・・・など、一級サイコさん揃いで、さながら狂人カタログのような様相を呈す。

グロも多く、チャットで猟奇殺人鬼の告白を聞く『薔薇と臓物〜ばらとぞうもつ〜』は特にひどい。
posted by 管理人 at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 猟奇・サイコ・事件・事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月10日

【漫画】巫女と野獣

巫女と野獣
氏賀Y太
巫女と野獣


外見は可愛いのに、女子供種族容赦なく犯し、殺しまくるデスパンダと呼ばれる凶悪な魔物と、巫女さん達の凄絶な死闘を描く。

主要登場キャラの全てがとりあえず1回は目もあてられないような死に方をする。特にデスパンダに狙われた女性は悲惨で、鋭い牙で咬みつかれたり、爪で身体をズタボロにされたり、骨をへし折られながら犯され、挙句食べられる。

エログロにギャグやバトルも交えているが、倒錯した愛情表現がベースになっているのがY太先生らしい。
posted by 管理人 at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | グロ・エログロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月09日

【漫画】眼球綺譚―Yui

眼球綺譚―Yui
綾辻行人 児嶋都
眼球綺譚


表題作他『最後の記憶』『再生』『特別料理』の3編を収録。全て同名の小説をコミック化したもの。

巻末に「漫画版『眼球綺譚』に寄せて」として綾辻氏からのコメントが載っているが、それによるとどうやら作風が綾辻氏のツボにハマって漫画化の話が持ち上がったらしい。綾辻氏は児嶋先生のことがいたくお気に入りらしく「我が心の師・楳図かずお直系とも云うべき強烈な筆致」と絶賛していて、後に『緋色の囁き』という作品で再びタッグを組んでいる(ちなみに楳図先生については『綾辻行人が選ぶ!楳図かずお怪奇幻想館』という本を出すほどの心酔ぶり)。

漫画家にあたっての人選は大正解だったようで、児嶋先生の画と綾辻氏の雰囲気が、クセのある作風同士ながらマッチしている。

他には「現代ホラー漫画界の逸材」と綾辻氏に評された伊藤潤二先生や、丸尾広末先生・大越孝太郎先生・古屋兎丸先生辺りともコラボして欲しい。あと、『殺人鬼』は是非とも氏賀Y太先生で。
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2007年11月08日

【漫画】墓場の姉妹

墓場の姉妹
谷間夢路
墓場の姉妹


墓場の隣の洋館に住む、双子の美香といずみに、次々に起こる悪霊現象。「どうして、こんな恐ろしいことが!?」絶叫する姉妹に襲いかかる恐怖とタタリの連続。生まれるはずのなかったいずみの恐ろしい秘密は何か!?そして、今日もまた、墓場に姉妹の悲鳴が響く・・・。(裏表紙より)


描きおろし。

序盤から、「たかいたか〜い」とやっていた赤ちゃんを次のコマでは突如として木に叩きつけるというまさかの展開。

ストーリーを要約すると、いずみは裏の墓場で殺された赤子で、そのことを不憫に思った死霊達が本来一人で生まれてくるはずの美香の他にいずみも生ませ、そのために美香に守護霊がつけなくなり、代わりに死霊達が救いを求めてやってくる・・・とのこと。ややこしい。
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2007年11月07日

【漫画】真夜中の少女

真夜中の少女
かずはしとも
真夜中の少女


真夜中にだけ、ツトムの店番する薬局に現れる少女ユウ。受験生のツトムにとって、その訪問は楽しい一時となったが、彼女は甘い思い出だけを残し・・・・・・。夢?幻?超不思議体験を描く、魅惑のネオ・ロマンチック・ホラー集!


表題作他『メモリー』『切れたミサンガ』『伝言板』『3年めの聖夜に・・・』の4編を収録。

5編のうち4編で登場人物が交通事故に遭う(そのうち3つは死亡事故)。かずはし先生のこだわりなのか、単にバリエーションが浮かばなかったのか・・・。

表題作『真夜中の少女』や、ふとしたことで前世の記憶が蘇り、言えなかった気持ちを伝えようとする『メモリー』、出まかせで駅の伝言板に書いた特徴通りの彼氏が現れる『伝言板』では伏線無しで無駄に人を殺して強引にラストに繋げている気が。

でも、ミサンガのせいで人間関係がドロドロになっていく『切れたミサンガ』では、なぜか可憐な美少女がいきなり工事現場でバイトを始め、まさに事故死してくれと言わんばかりの設定に潔さすら感じた。
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2007年11月06日

【漫画】悪魔の赤ちゃん1

悪魔の赤ちゃん1
森由岐子
悪魔の赤ちゃん


可愛い妹のうららが死んで、望は悲しい日々を過した。ところが、うららの墓参りの帰り、うららに生き写しの捨て子の赤ちゃんに出会い、その子を育てることにした。それ以後、信じられない事件が連発して起きた。血と恐怖に巻きこまれる望一家!!その秘密は・・・!?(裏表紙より)


描きおろし。森先生らしい漫画の表現と演出が存分に発揮されている作品。ストーリー展開の緩急や間合いが独特で、人が死ぬシーンでさえ唐突すぎたりして、もはや笑えてくる。

とにかくうららの舌技と舌力(?)がすごい。ゴキブリや青虫をツルっと食べるわ、顔がベタベタになるまで舐めまわすわ、振り回して人を線路へ押し出すわ、手すりに引っ掛け地面に落下するのを危うく回避するわ、舌を使いうまく立ち回る。更に、うららに舐めまわされた顔の部分からは得体の知れない蟲がムクムク湧き出てくる。つぶらな瞳と、凶悪な伸縮自在の舌のギャップには「きもかわいい」という言葉がぴったりだ。

なお、1巻となっているが続巻は存在しない。また、立風書房などで執筆されていた同じホラー漫画家の鬼城寺健先生の同名作品があるが無関係。
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2007年11月05日

【漫画】SISTER

SISTER
千之ナイフ
SISTER


身寄りがなく、養女として三堂家に迎え入れられることになった美咲。三堂家には、彼女より一つ年下の幽也と、彼の父親がいた。幽也は死んだ姉、妖花がいまだに忘れられず、美咲には心を開こうとはしなかった。ある日・・・!?


表題作他『お姉さんが死んじゃった』『夜、猫が来る刻』『死人形の塔』『闇に棲むもの』の4編を収録。お得意の「閉鎖された空間+陰のある美少女」パターンが多い。

『お姉さんが死んじゃった』/人気の「死太郎くん」シリーズから。死太郎くんと遊ぶたびに主人公の願いが叶えられていくのだが・・・。どんな時でもマイペース&残虐な死太郎くんがいい。

『夜、猫が来る刻』/陸の孤島の屋敷に看護婦としてやってきた美穂。屋敷の主人が謀殺した弟の化身である猫に呪われた一族の秘密を知ってしまった美穂は牢に監禁されてしまう。

『死人形の塔』/幽霊屋敷の近くで拾った日記には信じがたいことが書いてあった。日記のことを確かめるために調べに行った先輩が行方不明になり、新聞部のメンバーも屋敷に誘い込まれてしまう。

『闇に棲むもの』/山奥の全寮制の学校に転校してきた唯。しかし、生徒や先生の様子がおかしく、生徒が血を噴出しても気にもとめない。更に、唯は怪物や死体も目撃するようになり、学校から逃げ出すが・・・。
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2007年11月04日

【漫画】甲猟館

甲猟館
森木靖泰
甲猟館


知られざる(?)グロ漫画。

小さな都市国家が林立する島の「死霊の森」と呼ばれる森にある甲猟館。その甲猟館のイカれた住人と管理人さんの日常と、仕事をする様子を描いた作品。

甲猟館はわかっているだけで13階まであり(不吉だからか?)、各階に1名ずつ住んでいる。詳細は以下。名前は明らかにされていない。

2階/女医/患者を改造人間にしてしまう。失敗作は管理人さんと「やっぱり骨髄にかぎりますね」などと雑談しながら食べる。

3階/画家/2階の女医に殺された魂を絵の具に混ぜ、近づく者を食い殺すような絵を描く。

4階/理髪師/術で造った人形に、女性の髪の毛を集めさせるが、人形はいつも女性の頭部ごと持ってきてしまう。間違えてもってきた頭部で住人皆で脳味噌パーティー。

5階/建築家/完璧な拷問器具を求めるあまり自らの身体を拷問器具に改造。

6階/女道化師/子供達を誘拐して、皮をはぎ、生かしたまま道化師の意のままに操れる人形にする。

7階/古本屋/どこからか気味の悪い怪物を召還して、怪物が元の場所に帰る時に残された本を採取する。この本は常人が読むと発狂してしまう。

8階/楽器職人/人間を誘拐して、その身体で悲鳴のような音を奏でる楽器を作る。しかし、生ものなのですぐ腐ってしまう。

9階/骨董品屋/凶悪な道具を多く所持している。「魂収集機」なる人をゾンビのようにしてしまう機械を飛ばす。

10階/機織師/人肉食性の生物の毛で機を織り、人体で染色し、人面が浮かぶ不気味な織物を作る。

11階/占い師/人骨でお守りを作る。

12階/私立探偵/犯罪学の教授。人肉から性別や年齢まで判断する。

13階/雑貨屋/禁制の品を多く扱う。人体をバラバラにしても生かし続ける術などを持つ。

1階/管理人/「悪しき死者亭」という料理屋を営む。食材は各階から集められた化物や人体の一部。

揃いも揃って住人が趣味のために平気で人を殺す鬼畜ばかり。仲はいいようで皆でキャンプに行き、人魚の生け作りを食したりする。

ちなみにこの作品、1巻完結のようだが、どうやら続きもあるらしい。

現在コチラ(復刊ドットコム)で復刊リクエストを受付中なので、ご覧になった方は是非ご協力を。
posted by 管理人 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(1) | グロ・エログロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする